矢羽文様(矢絣)
銘仙、紬、縮緬、、、、、何にでも変幻自在
キリリとしたハイカラさん
矢絣は日本では非常に古くから使われている矢羽を図案化した文様です。
江戸時代には結婚の際に矢絣を持たせると出戻ってこない(射た矢が戻ってこないため)と言われるようになり、縁起柄とされるようになりました。現在でも大学の卒業式の際に、袴と合わせる着物の柄として人気があります。
昭和30年前半、テレビがなく、映画が全盛期の頃、私は東映の時代劇が大好きでした。
映画の中でお殿様、お姫様がでてくると必ず腰元(御世話係)が紫と白の矢絣を着ていました。何十人、何百人の腰元がお揃いの矢絣を着て長刀をふるう。こんな場面を見て、私も着たいとあこがれたものです。今、矢絣を着ているのは、志村けんのバカ殿様に出ている腰元くらいですけどね。